
フィトセラピーとは
フィトセラピー=植物療法
人も動物も、古くから植物を食べ、病の際には身近な薬草を使って自らを癒してきました。
こうした薬草療法は、世界各地で伝統医療として受け継がれてきた長い歴史があります。
現代医学で使われている多くの薬も、もとは植物由来の成分から作られており、薬草にはさまざまな有効成分が含まれています。これらの成分は互いに作用し合い、体に優しく穏やかに働きかけながら、私たちに本来備わっている自然治癒力を引き出してくれます。
フィトセラピーは、植物の葉・根・実・種などの薬理効果を活かして、心身のバランスを整え、健康をサポートする自然療法です。飲む・食べる・香りを嗅ぐ・肌につける・マッサージするなど、さまざまな形で日常に取り入れることができます。
この療法は古代エジプトやギリシャに起源を持ち、特にフランスで体系化され、今では家庭で実践できる自然療法として広く親しまれています。ヨーロッパでは医療現場でも補完療法として用いられ、日本でも長野地方に「朝露を飲む」風習があったことから、独自の植物療法の文化があったと考えられています。
日常的に取り入れやすい方法には、ハーブティー、フィトサプリ(植物性サプリメント)、アロマエッセンス、入浴剤、湿布などがあります。香りの力で心に働きかけるアロマセラピーや、感情のバランスを整えるフラワーエッセンスも、フィトセラピーの一部です。

Medical Herbs(メディカルハーブ)
ハーブは香りのある植物の総称で、料理や化粧品など生活の様々な場面で利用されています。中でも、健康維持や病気の予防・改善を目的に活用されるのが「メディカルハーブ」です。
ハーブにはフラボノイドやポリフェノールなどの植物化学成分(フィトケミカルズ)が含まれており、自然治癒力を高める働きがあるといわれています。薬のように特定成分だけでなく、植物全体を利用するため、副作用が少なく体に優しいのが特徴です。また、ハーブに含まれる天然のビタミンやミネラルは、合成サプリメントよりも吸収がよいとも言われています。

メディカルハーブの使い方
使用方法は大きく2種類。
①身体の内側に働きかける「内服」という方法
ハーブティー、チンキ、浸出油、サプリメントなど。ペットには食事に混ぜて使うことも。
②身体の外側から働きかける「外用」という方法
希釈したチンキや浸出油を塗布、ハーブクリームや芳香蒸留水を炎症部位に使用するなど。
Phytochemical Food(フィトケミカルフード)
「医食同源(いしょくどうげん)」という言葉があるように、毎日の食事は健康を保つためにとても大切です。最近ではペットの世界でも、さまざまな種類のフードや手作りごはん、サプリメントなどが広まり、選べる選択肢が増えてきました。
実際に「食事を変えたら毛づやが良くなった」「サプリを加えたら体調が整った」というように、食べ物が健康に与える影響はとても大きいのです。私たちも動物たちも、毎日口にするものからたくさんの栄養や力をもらっています。
フィトケミカル(植物由来の栄養成分)を含む食材は、体の中から元気をサポートしてくれる、いわば“食べるケア”。日々の食事に取り入れることで、健康な体づくりに役立ちます。

フィトケミカルズとは
植物は光合成をする中で、さまざまな栄養成分を作り出します。その中でも、色や香り、苦みなどのもとになっている「フラボノイド」や「ポリフェノール」といった成分は「フィトケミカルズ(植物のちから)」と呼ばれています。
最近では、ビタミンやミネラルに続く「第7の栄養素」として注目されており、体の調子を整えたり、病気の予防に役立つといわれています。
毎日の食事にうまく取り入れることで、私たちの健康をサポートしてくれる心強い味方です。

Others そのほか
アロマセラピー
アロマセラピーは、植物から採れる「精油(エッセンシャルオイル)」という香りの成分を使って、心と体のバランスを整える自然療法です。精油にはたくさんの天然成分が含まれており、それぞれに体や心に働きかける力があります。
リラックスしたり、元気が出たりといった効果があり、体の自然な回復力を引き出すことができます。動物に対しても、ストレスをやわらげたり、落ち着きを取り戻させたりするのに役立つと考えられています。


フラワーエッセンス
フラワーエッセンスは、花のエッセンス(エネルギーの特性)のみを水に転写し自然の力で活性化されたもので花の波動水ともいわれます。エッセンシャルオイルやハーブ製品と違い、植物の抽出成分などの物質的なものは含まれていません。花の「気のようなもの」を利用して、心のバランスを整える自然療法です。
人間と同じように、動物もストレスや感情の揺れを感じています。フラワーエッセンスは、そうした感情の乱れやトラウマ(心の傷)にやさしく働きかけ、安心感や落ち着きを取り戻すサポートをしてくれます。

植物の力を効果的に取り入れるために大切なこと
1. どのような目的で利用したいのか?
リラックスしたい、皮膚や被毛の健康を保ちたい、落ち着きを促したい…など、目的によって選ぶ植物は異なります。
2. その目的のために必要な成分(効能)は何か?
たとえば、リラックスには鎮静作用のある成分、皮膚を健やかに保つためには抗炎症作用のある成分などが効果的です。
3.その成分を効率よく取り入れるには、どのような使い方が適しているのか?
ハーブウォーターやアロマスプレー、外用オイル、湿布など、成分の性質や目的に応じて、安全で負担の少ない方法を選びましょう。




